スマホ依存が子供に影響を与える!?【スマホ利用で迫る危険】

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かつて、アメリカのホリンズ大学・心理学助教授のTiffany Pempek氏は、1歳児15人、2歳児17人、3歳児17人とその保護者(父親2人、母親47人)の合計49組を対象に、親子が一緒に遊ぶ様子を60分観察するという研究を行いました。

その調査では、半分の30分だけはテレビをつけっぱなしにして、親が子どもたちに対して接し方が変わるのかどうかを調べています。

その結果、テレビがついているときは、親が子どもに話す時間も単語も減っていることがわかり、「テレビをつけっぱなしにしていると、子どもの言語発達を妨げる」という結論を導き出しています。

そして現在、このテレビという単語がスマホに置き換えられるつつあるといいます。

その理由と対策について、一緒に考えてみましょう。

親のスマホ依存とは

かつての携帯電話は、電話とメールをするツールでしたが、現在はSNSやゲーム、音楽鑑賞など、さまざまなニーズを満たしてくれます。

そのため、子どもを連れていても、電車やお店の中で、スマホでSNSやゲームを楽しむ親が少なくありません。

確かに子どもを胸に抱いていたり、手をつなぐなど、何がしかのスキンシップはしています。

ですが、目線はスマホに集中して、子どもに話しかける機会が少なくなれば、子どもの言語発達を妨げることとイコールになります。

また、幼児にスマホを渡してゲームをさせ、友だちとの会話に興じる親をよく見かけますが、これもコミュニケーションができている状況とは言い難いです。

子どもと接するときには、スマホを置いて、きちんと顔を見て話をする機会をつくることが、子どもの言語やコミュニケーションスキルの発達につながるのです。

子どものスマホ所有率

内閣府が2012年に発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学4年生以上の携帯電話の全体所有率は27.5%で、そのうちスマホ利用者は7.6%でした。

ですが、2011年のスマホ利用率が0%だったことを考えると、この数値は年々アップしていることが予想されます。

なぜ、小学生にスマホを持たせる親が増えているかというと、ゲームやアプリストアにアクセスしやすく、親の都合で静かにしてほしいときに便利だという理由が隠れています。

実際に、災害時に携帯電話のメール機能はダウンしてしまいますが、メッセージアプリであるLINEなら連絡がとれるというプラス面も相まって、今後も小学生にスマホを持たせる家庭が増えることが予想されます。

子どものスマホ依存

親以上に深刻なのが、子どものスマホ依存です。
少し前までは、「学校裏サイト」を使った児童や生徒への中傷やいじめが問題になっていましたが、現在はその場をLINEに移っており、チャットができるグループ機能を使って、いじめを行うケースが増えています。

自分が「LINE外し」と呼ばれるいじめの対象にならないために、書き込みがあればすぐに既読にして、メッセージを返すことをくり返すことで、スマホ依存が深刻化していくケースが後をたちません。

また、気軽にインターネットにアクセスできることから、出会い系サイトをきっかけに性犯罪に巻き込まれる事件が、小学生の身の上にもおきています。

さらに顕著なのはゲームで、無料なものでも長時間やり続けるのは、決して子どもに良い影響を与えません。

こうした子どものスマホ依存に、親が気づかない例も多く見受けられます。

スマホの画面を長時間見続けることは、子どもの睡眠にも良くない影響を与えますから、本当に必要かどうか、使わせるときにどんなルールを課すかを、与える前にじっくり考えておく必要があります。

子どもにスマホを使わせるときには

そうはいっても、携帯電話の普及率が98%を超えるいまの日本で、スマホの利用を制限するのは、どんどん難しくなっています。
 
ですが、子どもに与える場合には、各携帯電話会社のフィルタリングサービスを活用して、有害サイトの閲覧を制限するなど、親がある程度ブロックをかけることは可能です。

とはいえ、LINEを使う場合には、フィルタリング設定をはずさなければならないので、場合によっては携帯電話ショップのスタッフに相談し、フィルタリングの制限内容をアレンジして使わせるなど、配慮が必要です。

子どもをネット犯罪や、ネットでのいじめから守るためには、親の目の届かないところで、スマホを使わせないというルールを決めるなど、親子での話し合いも必要でしょう。

子どもだけに使用制限をかけても、親がスマホ依存では、説得力に欠けます。

家族で話し合って、きちんとルールを決めること、夜にはスマホを預かること、充電器は親の目の届くリビングに置くなど、子どもが利用する場所を制限しながら、自分もスマホを置いて、きちんと子どもとコミュニケーションする時間をとるように意識してください。

親が適切にスマホを活用すれば、子どもも使い方を学習できるので、日ごろから気をつけるようにしましょう。